こんにちは!ウェルネット研究所の日野です。
春の日差しが暖かい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はM.I.S.契約中で個浴への入浴を課題とされていた嵐山寮特別養護老人ホームうたの様での取り組みをご報告いたします。
こちらの写真はM.I.S.のリスク調査報告と同時期におこなう姿勢研修の一幕です。
リフト習得に合わせて介助中の姿勢と、職場環境の改善についてお話しています。
リフトの使用中だけでなく、ベッド上での介助や車いすのブレーキの操作、掃除の時などついつい不良姿勢を取ってしまう場面をおさらいし、体を動かしながら介助姿勢の研修会をおこないました。
3月には浴室(個浴)に複数台天井走行リフトを設置いたしました。
こちらの施設様では個浴への移乗を人力でおこなっていたのですが、職員様の腰痛予防と利用者様の身体状態改善や負担軽減を目的として、今年からリフトを使用し、スリングシートでの移乗・入浴を開始されています。
個浴・特浴など浴槽にもさまざまな種類がありますが、皆様は立位が困難な方を車いすから入浴装置に乗せかえる介助はどのような方法で実施されているでしょうか?
現在主流の方法としては二人介助での抱え上げですが、人手不足が深刻化するなかでこれからも職員二人体制を維持することは難しくなることと思います。
この先も生産人口が年々少なくなっていくため、現在より十年後の方が介護現場は忙しくなっていることは想像に難くありません。人手が完全に足りなくなる前に、少しずつでも業務が一人で遂行できるような環境づくりを始めていただければと思います。
リフトのご相談で「職員が使わない」というお話もよく耳にするのですが、ここで納入された嵐山寮特別養護老人ホームうたの様での職員さまからのご感想をご共有いたします。
【浴室】天井走行リフト
① 二人でおこなっていた移乗動作が一人でできるようになり時間が短縮できた。
② 身体が大きく浴槽に浸かれていなかったご利用者にも湯舟に入ってもらえるようになった。
③ 以前は重たい利用者を持ち上げて急いで臀部を洗っていたが、ゆっくりと負担なくおこなえるようになった。
【居室】床走行リフト
① 腰にかかる負担が軽減され、職員の身体状況や年齢など状況に左右されない介護が実現した。
② 抗血液凝固剤服用などで内出血好発の方でも内出血ができなくなった。
③ 利用者様が宙に浮くことに対して恐怖を感じておらず安心されていると思われる
リフトを使用する目的を研修などでご理解いただければ、意味をもってご使用いただけるようになります。
ご感想のように重たいご利用者様を一人で介助ができるようになったり、ご利用者様の怪我や負担が減っていることをご体感いただけましたら非常に嬉しく思います。
お読みいただきました皆様の中にも浴槽への移乗や人力介助にお悩みをかかえていらっしゃるのであればぜひご相談ください。
どんな年齢・性別の職員様であっても、一人体制で安全かつ効率的な移乗・入浴を実現するために一緒にベストな方法を考えさせていただきます。
納入後もリフト移乗の文化が施設内に定着するまで伴走的にご支援いたしますのでどうぞお気軽にご連絡くださいませ。