ウェルネット研究所の髙木と申します。
今回は、京都で開催された介護リフト体験型展示会とその後についてレポートいたします。
少し前になりますが、4月3日に八幡市文化センター(京都府八幡市)にて介護事業従事者向けに介護リフト体験型展示会が開催されました。主催されたのは、地元で福祉用具貸与を展開している福祉用具貸与事業所あるる様です。
介護リフトを使用することは介助者の負担軽減だけが目的ではありません。介助される側が、抱え上げられて移乗されるより、介護リフトで移乗された方がはるかに楽に移乗できます。福祉用具貸与事業所あるるの津田さんがそのことを介護事業従事者の皆様に実際に体感してもらいたい、そして在宅介護をしているご家族様が少しでも移乗介助が楽になり気持ちも楽になって欲しいという想いを伝えるために「カインド(優しい)リフト」を合言葉に体験型展示会を開催されました。


この体験会には、各リフトメーカーだけでなくレンタル卸業者様、車いすメーカー様も説明要員で参加されました。説明要員の中には介護リフトに慣れていないスタッフもいました。しかし主催されたあるるの津田さんが伝えたい想いの一つに、「介護リフトは誰でも簡単に安全に使えることができる」ということを伝えるために、慣れていないスタッフも当日までに練習をして説明要員で参加してもらいました。
もちろん展示会なので、各メーカー様のリフトを展示していましたが、機種の商品PRはほとんどなくリフトの快適さを知ってもらうために、リフトメーカーの垣根を越えて、とにかく来場された方に介護リフトに吊られてもらい、体感していただきました。
体感いただいた皆様から、「介護リフトに吊られることがこんなに楽で安心なことを初めて知った。」という意見を多くいただき、介護リフトの必要性をご理解いただくことができました。
ご利用者様の状況に合わせて、スリングシートを使い分けること、各種類のスリングシートの吊られ比べもしてもらい、普段できない体験ができて大変喜んでいただきました。
大好評の中、展示会を終えることができました。
展示会を終えて5か月が経ってから、あるるの津田さんに展示会後の反響についてお聞きしました。
展示会が終わってから、今まで介護リフトの依頼がなかったケアマネジャー様から
「○○さん、リフトの移乗の方がいいんじゃない?」などの相談が増えたり
津田さんから介護リフトを提案した時に、以前は検討されなかったこともありましたが、展示会後は共通言語として介護リフトが検討される機会が増えたそうです。
津田さんのこれからの目標は、「介護リフトが介護ベッドや車いすのように当たり前のように導入されるようになり、ご利用者様を安全に快適に移乗できる介護を目指していきたい」と強い想いを語っていただきました。
これからも介護リフトを使って介助をする方される方の両方が心と体が楽になってもらえるように、私共も一緒に取り組んでいきたいと思います。
