「重度化予防のためのケア技術~ポジショニング~セミナー」 第3回ウェル・ネット特別企画セミナー開催レポート

皆様、こんにちは。ウェル・ネット研究所の崔と申します。
秋の訪れが待ち遠い季節となりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

今回は、8月に当社の研修センターにて開催いたしました特別企画セミナーの内容についてご報告いたします。

内容:重度化予防のためのケア技術~ポジショニング~
講師:一般社団法人 日本重度化予防ケア推進協会 理事長 香川 寛 氏
会場:株式会社ウェル・ネット研究所
時間:10:00~16:00

1. 介護現場における重度化要因と「予防」の視点
本セミナーでは、要介護5や環境依存度の高い重度者を対象に、不適切な環境やケアが生み出す「二次障害」のメカニズムについて講義が行われました。講義の後には、重度化予防の観点に基づいたポジショニング技術について、実技を中心に学びを深めました。

拘縮や褥瘡、嚥下障害、認知機能低下といった症状は、加齢に伴う身体的な「一次障害」だけでなく、車椅子の不適合や離床機会の減少といった不適切なケアに起因する「二次障害」が多く含まれています。重度化を防ぎ生活を改善するためには、単に安静を保つだけでなく、ご利用者の身体状況に応じた適切な環境調整とケアの介入が不可欠であると再認識いたしました。

2. ポジショニングの基礎
セミナーでは、重度化予防の観点に基づいたポジショニング技術のポイントをご提示いただき、実演を交えて解説していただきました。その後は実践的な理解を深めるため、受講者同士で利用者役と介護者役を交互に体験しながら、実技中心の練習と指導を受けました。

ポジショニングのポイントは単に「すき間を埋めること」ではなく、「体重を支え、緊張で浮いている身体に委ねられる接地面を提供すること」にあります。
実技演習を通して、多様なクッションを用いながら胸郭の落ち込み防止、頭部・頸部の角度調整、肩甲帯や大腿部の適切な支持など、体幹と骨盤のポジショニングを整える具体的支援手法を深く体感することができました。

3. おわりに
ポジショニングを通じた適切なケアは、寝たきりを改善して離床を促し、食事・排泄・認知面への好循環を生み出します。今回のセミナーを通じて、重度化予防に向けた体系的実践の重要性と、ご利用者の自立支援・QOL向上につながる多くの気づきを得ることができました。

ウェル・ネット特別企画セミナーでは、今後も皆様の現場における課題解決のヒントとなるよう、実戦的で学びの深いテーマを提供してまいります。

次回以降のセミナーへのご参加を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

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